濡れた、その瞳の魔法で
2008-03-08


梅の花咲く春。
瞳を潤ませた姉に、物憂げに見つめられて、微妙にドキドキするイケない弟。
 
 姉 「…っちゅん」
 私 「…いつもながら、ネコがするような、ちんまいクシャミだねぇ」
 姉 「なによぉ …っちゅん」
 
花粉の舞う春。
 
 私 「もっとさ、こう、豪快にクシャミをした方がスッキリしない?」
 姉 「え〜、十分豪快でしょ?」
 私 「どこがやねん」
 姉 「だって、これが最大出力だよ〜」
 私 「『ちゅん』だけじゃん… 例えばさ、『ぶわっくしょい、てやんでい!』とか」
 姉 「そんな江戸っ子っぽいクシャミなんてしないよ…」
 私 「ふむ、じゃあ、『ふぇっくしょん、チキショウめ!』とかさ〜 あっはっは」
 姉 「む〜、そんなクシャミしないもん。
    …そういえば、かーくんは、どうしてクシャミの後に、『うにょ』って言うの?」
 私 「……なんでだろうねぇ?」
 
にんげんって、不思議。
[姉]
[出来事]

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